納豆は健康によくヘルシーで、昔ながらの日本食のひとつです。最近では免疫力アップを期待して食べる方も多いのではないでしょうか。
大豆を発酵させて作る納豆は、良質なたんぱく質と鉄分、食物繊維が豊富。発酵によって、大豆よりもたんぱく質などの消化吸収の効率がアップしています。
1つ目の効果は、大豆のまま食べるよりタンパク質の吸収率が高まること。
タンパク質を体内に吸収するには、まず消化液などでタンパク質を細かく分解しなければなりません。納豆に含まれるタンパク質は発酵によりあらかじめ分解されているので、大豆のままより体内に吸収しやすくなっています。
2つ目の効果は、発酵の過程で本来大豆にはない栄養素がプラスされること。
納豆のねばねばに含まれる「ナットウキナーゼ」という酵素がそのひとつで、酵素やビタミンのほか、納豆菌自体も腸内で善玉菌を増やす効果があるそうです。
納豆菌の発酵作用により、大豆よりも納豆に多く含まれるのがビタミンB群とビタミンKです。
ビタミンB群は糖質、脂質、タンパク質の代謝を促し、肌や髪、爪などを健康に保ったり、体に必要なエネルギーを生み出したりするのに必要です。ビタミンB群が減少するとエネルギーを作り出せなくなるので、疲れやすくなります。
ビタミンKは、カルシウムの吸収を促して丈夫な骨を作る手助けをするので、骨粗しょう症予防に役立つと言われています。
また、納豆に含まれる食物繊維は善玉菌を増やし、腸の運動を活発にしてくれます。これらの整腸作用によって便秘の改善だけでなく、肥満や病気になりにくい効果があるといわれています。
サポニンとレシチンは、大豆など豆類に多く含まれています。サポニンは体内でも脂肪を溜まりにくくする効果があり、肥満防止に役立ちます。抗酸化作用が高く「過酸化脂質」という老廃物を洗い流し、肝機能を正常に保つ働きもするそうです。
納豆は健康に良い栄養素が豊富ですが、最適な量は「1日1パック」といわれています。納豆にはプリン体も含まれているので、摂りすぎると痛風の原因にもなり得ます。
納豆は1日1パック、毎日食べ続けるのがちょうどいいペースといえるでしょう。