個人年金保険...知ってる⁉️

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個人年金保険とは、60歳や65歳といった一定の年齢まで保険料という形でお金を積み立て、その後は積立金をもとに年金をもらうというしくみの保険です。


国民年金・厚生年金との違い

国民年金は国(厚生労働大臣)から委任・委託を受け、日本年金機構が運営している国の制度で、年金への加入と保険料納付は義務であり、保険料や受け取れる年金額も決まっています。
また、国民年金から支給される基礎年金には、原則として65歳から受け取れる「老齢基礎年金」、障害者になったときに受け取れる「障害基礎年金」、そして、万が一死亡したときに遺族が受け取れる「遺族基礎年金」があります。


個人年金保険は、主に受け取り期間・保障期間で「終身年金」「有期年金」「確定年金」の3分類に分けられますが、現在販売されている商品の多くは「確定年金」です。

確定年金は、年金の受け取り期間が10年や15年などと決まっています。そして万が一、被保険者が年金受取期間中に死亡した場合、遺族が残りの年金受取期間分を年金として、または一時金として受け取ることができます。つまり、被保険者の生死に関係なく年金を受け取れます。


「有期年金」は、年金の受け取り期間が10年や15年など決めた期間の中で、被保険者が生存している間だけ受け取ることができます。被保険者が受け取り期間中に死亡した場合は、年金の支払いは終了します。
また有期年金には保証期間がついているものもあります。最初に年金が受け取れる保証期間を決めておくことで、被保険者が死亡しても保証期間の残存期間に対応する年金または一時金を受け取ることができます。


「終身年金」は被保険者が生存している限り、ずっと年金を受け取ることができます。ただし、被保険者が死亡した時点で年金が打ち切られるため、遺族は年金を受け取ることができません。そのため、年金開始時から一定期間は被保険者の生死に関係なく年金を受け取れるよう一定の保証期間がついているものもあります。

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個人年金保険のメリット


メリット1. 貯蓄が苦手でも老後資金を積み立てられる

個人年金保険の保険料は、指定の口座からの引き落としが基本です。そのため、貯蓄が苦手な方も半強制的に老後資金を積み立てることができます。

毎月の支出から余った金額を貯蓄に回すよりも計画的で、預貯金よりも解約のハードルも高いため、継続しやすい点も貯蓄が苦手な人にはメリットとなります。


メリット2. 個人年金保険料控除で、税負担を軽減できる

個人年金保険に加入する大きなメリットとして所得控除が受けられる点があり、年間で支払った保険料に応じて一定額が所得から控除され、所得税・住民税の負担を軽減できます。


個人年金保険料控除の条件

年金受取人が契約者、または契約者の配偶者となっている
年金受取人が被保険者と同じである
保険料払込期間が10年以上
年金の支払い開始日は、被保険者が60歳以上で10年以上の定期預金または終身年金

 

長期で老後資金を積み立てられるのが魅力の個人年金保険ですが、デメリットもありますので、自分に合った商品をよく把握した上で加入を検討しましょう。