毎月、年金保険料を支払っているけれど、実際には自分がどれくらいの金額を受け取れるのかよくわからないという方は多いのではないでしょうか。
年金は、加入期間によって受給額が変化します。さらに、受給するには一定の加入期間が必要です。
年金を受給するには、定められた期間の年金保険料を納めなくてはなりません。せっかく年金保険料を納めていても、加入期間が短いと年金を受給を受けられないケースもあります。
満額を受け取るための加入期間
国民年金も厚生年金も、満額を受け取るために必要な加入期間は40年です。
年金繰上げ受給のメリット
生活費のプラスアルファにできます。
持病や健康面に不安がある人は、毎月の受給額が減額されても、早く年金をもらうことを検討してみてもよいかもしれませ。
年金繰上げのデメリット
①毎月受給できる年金額が減る
②1度繰上げ受給すると、あとから受給時期を変更できない
③国民年金と厚生年金は同時に繰上げをしなければならない
年金の受給開始時期を考える際は、平均寿命だけでなく、健康寿命も考慮する必要があります。健康寿命とは、日常生活を支障なく送れる期間のことを言います。
年金を月額約20万円もらうには
標準報酬月額65万円の場合、標準月額は63万5000円~66万5000円となるので、
63万5000円×12=762万円
となります。
国税庁が公表している「民間給与実態統計調査(2021年分)」によると、平均給与(年収)は443万円(男性545万円・女性302万円)という結果が出ています。また同調査によると、年収700万円超800万円以下の人は全体の4.6%で、年収800万円超の人は全体の9.7%という結果も出ています。約762万円前後の年収がある人はほんのひと握りなのかもしれませんね。
年金を補てんする制度を活用しよう
老後も安心して生活するためには、公的年金に頼るだけでなく、iDeCoなどを利用して年金の不足分を補うことを考えたほうがいいでしょう。また、iDeCoのほかにも、税制優遇が受けられる制度はあります。たとえば、年間40万円を最長20年間、非課税で運用できる「つみたてNISA」を利用するのもいいですね。